Hyper-V Server2008がリリースされました

ついにHyper-V Server2008が正式発表され、同時に無償配布も開始されています。

システム要件は以下のようなっています。

  • Intel VT or AMD Virtualizationに対応した64ビットCPU
  • 1GB以上のRAM (2GB以上を推奨)
  • 最低10GB以上のHDD (20GB以上を推奨)
  • DVDドライブ

このくらいならば最近のノートPCでも対応していますね。

とはいえど、こちらはWindowsServerが同梱されていないので管理はコマンドライン、またはリモートより管理ツールを使用する必要があります。
コマンドライン管理はできることなら避けたいので調べたところ、以下の管理ツールが使えるようです。

  • Hyper-V ManagerMMC
  • System Center Virtual Machine Manager(SCVMM)2008

SCVMMを導入していない場合もMMCより管理できるのはありがたいですね。

なお、Quick Migrationや32GB以上のメモリ、および4プロセッサ以上のCPUには対応していないという制限があるとのことです。
QuickMigrationはSCVMMがないとできませんので、どうということはないですし、32GB以上のメモリを搭載して多数のゲストOSを動作させる場合は、やはりMMCではなくSCVMMが欲しくなるところでしょうから、管理OSをActiveDirectoryに参加させる必要が出てきますので、小規模または組み込み向けのHyper-Vという位置づけなのでしょうか。
もしそうだとすると、Hyper-V ServerでゲストOSとしてWindowsServerを動作させる場合、動作させる分だけWindowsServerのライセンスが発生しますので、いったい何のために用意されたものなのかよく分からなくなってしまいます。

Hyper-V Server2008がシェアを獲得することが目的ではなく、仮想化という市場にHyper-Vという選択肢があるということをアナウンスするための戦略的配布に他ならないということでしょうか。。

それならばそれで、WindowsSUSE以外のOSにもVMBusドライバの開発をしてほしいものですね。それこそRedHat系(CentOSなど)に、そのまま使用できるものがRPMで配布されたら嬉しいのですが。。ダメでしょうか。

Hyper-V Server2008のダウンロード先はこちらです。
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=6067cb24-06cc-483a-af92-b919f699c3a0