Microsoft FTP Publishing Service for IIS 7.0(β)を導入 その2

FTP Publishing Serviceの機能がどう変化したのかを調べてみました。
英語版ですので変に解釈しているところもあるかもしれません。
一番大きな変化はFTPSへの対応なのかな、と思っていますが、意外と細かい部分での変更がありそうです。

FTP Authentication>
FTP Publishing Serviceで使用できる各種認証方法の有効・無効を選択できるようになっています。

  • Anonymous Authentication(匿名認証)
  • Basic Authentication(基本認証)

の2つに加え、以下の2つもCustomProvidersから選べます。

  • IisManagerAuth
  • AspNetAuth

.NET Frameworkからの制御も可能になったということなのでしょうか。プログラマではないのでよくわかりませんが。。



<Authorization Rule>
以前のバージョンだとWindowsのセキュリティ設定に頼らなければならなった認証ルールが、FTP設定だけで行うことができるようになっています。
これは非常に便利ですね。



FTP Directory Browsing>
こちらは以前よりあった項目です。表示スタイルをMS-DOSまたはUNIXに変更できます。さらに新機能として、仮想ディレクトリの一覧表示可否と、ディスク使用可能量表示有無、年の4ケタ表示有無の設定が可能になりました。



FTP Firewall Support>
FTPでは、ファイルの実転送などには21/TCP以外の任意のポートを使用しますが、そちらに使用できるポート番号を制御できるようになりました。


FTP IPv4 Address and Domain Restrictions>
IPアドレス別にFTPアクセスを制限することができる項目です。以前のバージョンでは、ホスト名での指定も可能でしたがその機能は削除されてしまったようです。WindowsFirewallが進化をしたため、逆に退化してしまった機能かもしれませんね。
それよりも管理スクリプトやコマンドツールでこちらのアクセス制限を追加・削除できるようになっていたらいいのですがまだ試していません。


FTP Logging>
そのままログ設定ですね。以前と特に変わっていないようです。


FTP Messages>
こちらは接続時やログイン時、ログアウト時などに表示されるメッセージをオリジナルに書き換えるものですが、以前のバージョンからの変更はこちらも特にないようです。


FTP SSL Settings>
これが今回における目玉機能なのかもしれません。FTP SSLの設定ができます。
「必須」「使用可」「使用不可」の3タイプから選択できます。



FTP User Isolation>
FTPユーザ分離の項目です。以前のバージョンより装備されていましたが、設定が少しだけ細かくできるようになった様子です。



次回は実際にサイトを作成してみたいと思います。